
就労ビザのうち技能とは?
最終更新日:2023年9月9日 行政書士 勝山 兼年
コックなどの特殊な技能を有する在留資格
「就労ビザ・技能」は、公私の機関との契約に基づいて、特定の専門技能を必要とする業務に従事する外国人が日本で働くための在留資格です。該当する職種は多岐にわたり、料理、建築、製品の製造や修理などの特殊な分野が含まれます。ここでは、このビザの詳細、取得方法、そして転職時の注意点について詳しく解説します。
就労ビザ・技能に該当する職種
料理、建築・土木、製品の製造・修理、宝石・貴金属・毛皮の加工、動物の調教、石油探査・海底地質調査、航空機の操縦、スポーツの指導、ワインの鑑定・評価等の9種類。
調理師・菓子職人の場合、10年以上の実務経験(調理の教育機関の学習時間を含む)がなければいけません。また、就労活動の対象が外国で考案され、わが国では特殊な技能を要するものであることを求められます。その他、従事する店のメニューなども外国の特有のものであることが問われます。

技能ビザ提出書類
※上記は提出書類の一部です。個別状況により他の書類に提出も求められます。

在留資格「技能」の者が転職した場合
在留資格「技能」で在留するコックが、転職して勤務先店舗を変わった場合についてご説明します。
在留資格は活動に応じて付与されていますので、お店側が別の店で働いていたコックを採用するにあたり、以前勤務した店での外国人コックの資格該当性には問題ありませんが、転職先の店では上陸許可基準(安定性、継続性、適性性)については審査されておりません。転職先店舗での従事する業務の内容も含めて、上陸許可基準に適合するかを入国管理局に判断してもらうために就労資格証明書交付申請をすることをお勧めします。証明書が交付されれば、在留期間更新も認められる可能性が高く在留期間更新申請の審査もそれほど労力はいりません。もし、不交付になった場合は期間更新は認められない可能性が大ですので、外国人コックには別の適正な店に再転職することを勧めてください。在留期間更新が不許可になってからでは、日本を出国することになりかねずリスクが大きいのです。

