就職理由書とは?その実例と書き方の解説

最終更新日:2024年11月17日   行政書士 勝山 兼年





就職したい外国人が作成する理由書の例文

 就労ビザ申請において、外国人自身が経歴や資格に応じた仕事に従事したい旨の理由を述べなければなりません。在留資格要件においての資格該当性や上陸許可基準を満たしていることを文章で説明するのです。
  就職にあたって、自身が学んできた学科についての興味や日本で働きたい理由、勤務する会社が自身の経歴や資格を活かせる事業を行っていること、就職に至った経緯などを述べてください。就職理由書の例文を使って解説します。







①申請先

 申請先の法務大臣と記してください。

②申請人

 申請人の名前はアルファベット又は漢字で、生年月日と国籍も記載してください。




③勤務予定先会社

 在留資格が得られたら就職する勤務先の名称。

④学んだ学科や資格を選んだ理由

 子供頃からの興味のあったことや、進学の際のきっかけなど、日本文化への憧れなど。


⑤これまでの学歴、勤務経歴

 卒業した大学・専門学校名と学科、取得した資格などを過去から順番に記載す日本に留学を希望した経緯など。

⑥勤務先会社を選んだ理由

 合同説明会やリクルートサイトなど勤務先会社を知ったきっかけ、会社の業務内容や自身のキャリアを活かせる理由などを記載。

⑦今後の展望

 希望する業務や従事する範囲、活かせる資格や経歴について記載する。



⑧希望する在留資格

 変更後の希望する在留資格を記載「技術・人文知識・国際業務」、「技能」、「特定技能」、「経営・管理」など。

就労ビザの就職理由書作成事例

留学生が就労ビザへの変更

 ベトナム国籍のT君は、日本の大学に留学しました。経済学部で学んだT君は日本で就職することを希望し、海外貿易に興味がありましたので、商社にを中心に面接を受けました。そして、海外から木工製品を輸入する会社の内定をもらいましたので、卒業を控えた12月に卒業見込み証明書などを添付し、住所地管轄の出入国在留管理局に対して在留資格変更許可申請をしました。ほどなく、出入国在留管理局より就職に至る経緯などを記した理由書の提出の要請がありました。T君は大学で学んだ内容と、就職先会社で従事する業務の内容が一致することを記した理由書を作成し提出しました。卒業間際のお2月に審査完了の通知があり、卒業後卒業証書を持って出入国在留管理局に出向き、「技術・人文知識・国際業務」への在留資格変更が許可されました。



就労資格証明書交付申請に添付する理由書

 ネパール国籍のAさんは、日本の専門学校卒業後、コンビニエンスストアを運営する会社に就職し、店舗運営やアルバイトの管理の業務についていました。その後、母国で結婚し、妻を在留資格「家族滞在」を得て日本に呼び寄せました。しかし、Aさんの妻はホームシックにかかってしまい、精神を病んでしました。Aさんの暮らす地域にはネパール人がほとんどおらず、日本語が話せないAさんの妻は昼間、孤独の状態だったのが原因でした。Aさんはネパール人が多く暮らす地域に引っ越しを考えましたが、現勤務先での就労は困難にあるため、勤務先を退職し、ネパール人が多く暮らす地域にあるコンビニエンスストア運営会社に転職しました。在留期間が残っていたためm、就労資格証明書交付申請をしました。申請の際には、転職先で従事する業務の内容に加え、前勤務先を退職した経緯についても記載しておきました。申請後に無事就労資格証明書が交付されました。


まとめポイント
  • 会社の業務内容と従事させる職務について説明する!
  • 外国人材が必要な理由を説明する!
  • 採用に至った経緯を記載する!



06-6948-6396 電話相談無料!!

スマホの方は番号をクリック!

外国人雇用・就労ビザ申請をお考えの方無料でご質問にお答えします。

  • 近畿圏対応!専門家が丁寧にサポート

このページの先頭へ