就労ビザ申請代行を行政書士に依頼する場合のメリットとデメリット

就労ビザ申請を自分でするのと行政書士に代行を頼むことの違い

 自分でする場合のメリットは費用が安く済むことだけです。その反対で行政書士に代行を依頼すると十数万円ほどの料金・報酬などが発生します。行政書士に代行を依頼した場合のメリットについて解説いたします。


目次

申請等取次制度



 官公庁への申請手続きを代行する資格の行政書士の中でも、出入国在留管理局への在留資格申請を代行できるのが取次行政書士です。行政書士国資格の他に一定の研修を受けた者が取次者として登録されております。取次者は外国人に成り代わって出入国在留管理局に出向き、申請することができます。出入国在留管理局審査官からの問合わせも取次者を通じてなされます。経験と知識が豊富な取次行政書士が代行することで、在留資格制度を支えていると言っても過言ではありません。

行政書士に依頼するメリット

許可の見込みが判る。
経験と知識を活かして不安を解消!!

 就労ビザに限らず、在留資格手続きは必ず許可が得られわけではありません。出入国在留管理局での審査のポイントは上陸許可基準を満たしているか?在留資格該当性があるかなどです。行政書士はそれまでの経験や専門の研修等でえた知識を基に、従事する業務の内容や雇用される外国人の学歴などのスペックをお聞きした上で許可の可能性を判断します。

書類を収集してくれる。
委任状が無くても集めます。

 入国管理局に提出する書類には、官公庁で発行されるものが多くあります。当然、平日の昼間にしか開庁しておらず、発効までに相当の時間も要します。また、証明書の記載内容も含めて入国管理局からもとめられた者でなければなりません。国家資格者の行政書士は代理でそれら証明書を素早く正確に集めることができるのです。

書類を作成してくれる。
パソコンできれいな書類に仕上げます。

 入国管理局に提出する作成書類には、申請書の他に理由書があります。これは採用する会社と就職する外国人が合理的に説明するものです。また、証明書類や会社が発行する書類に矛盾がある場合は、客観的証明ができない場合など補完するための理由書も必要になってきます。

出入国在留管理局に出向いてくれる。
行政書士は待つのも仕事です。

 出入国在留管理局の開庁時間は平日の午前9時から午後4時までです。全国に7つある本局と言われる出入国在留管理局では大変込み合います。2時間待ちなどは、よくあることです。お忙しい依頼者に替わって行政書士が代理で出向きます。一度の申請で2度3度行かなければなりません。

時間が短縮できる。
迅速かつ正確なので審査期間も短縮!!

 経験に基づいて書類の収集や申請書に記載するための情報を素早く判断できます。申請までの期間が早まるのは当然であり、適切な提出書類のおかげで、出入国在留管理局での審査も短縮されます。

許可後の手続きについてもアドバイスしてくれる。
将来の手続きに備えれば許可後も安心できます。

 就労ビザの許可後にも、様々な手続きがあります。行政書士は経験に基づき、これまでの他の会社の事例も示せます。また、在留期間更新手続きや永住申請についての備えなどアドバイスできるのです。

行政書士の探し方
都道府県行政書士会に問合せ!

 インターネットで探せば専門行政書士のホームページは沢山出てきます。しかし、多くは東京、大阪、名古屋など大都市圏に集中しています。
 電話帳で近くの行政書士を探しても在留資格が専門なのかが判りません。そんなとき、自身がお住まいの都道府県行政書士会に問い合わせることをお勧めします。書士会所属で就労ビザ手続きに経験豊富な専門行政書士を紹介してくれます。



行政書士に依頼するデメリット

 行政書士に依頼した場合は当然報酬が発生します。最初に手続きの料金を問い合わせた際にトータルの金額が示されますが、その中には役所へ支払う手数料や印紙代が含まれているものです。自身で手続きをした場合でもそれらは発生します。代行を依頼した場合に自信に替わって動いてもらう金額が、行政書士の報酬なのです。
 仕事を休んだり、交通費を掛けて遠方の役所に出かけるコストと代行の報酬額を比べてみてください。また、自身で情報を取って正しいかそうでないかの不安の中で手続きを進めるよりも、専門家に任せれば安心していられる精神的価値も考慮してください。






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